12.26.2011

Tower

「この塔に私はいる」

ポストカードが届いた
僕に迎えに来いという内容

この塔に見覚えはある
どこかの病院の待合で何気なくとったガイドブック
たしか北の方の国だった

探さなくては。。。彼女を救わなければ

ポストカードの塔をもう一度見てみる

僕と一緒にいるときに買っていたポストカード
「行ってみたいね」そんなことを言っていたっけ

塔はとっても高いところにあるようで、
雲を見下ろしている

僕は気がつけば住所の書かれていないポストカードを手に飛行機に乗っていた


彼女は気持ちに不安定なところがあった
次に何をするのか、読めないことが多々ある

ときどき一緒にいることが怖くなる
正直、離れたらどれだけ幸せになれるのだろうと考えることがあった

そうこの手紙が届く前に会ったとき、
僕は言ってしまったんだ

「もう無理」

・・・

はるばるそびえる塔
ポストカード以上に威厳を感じる

誰もいない、寒く暗い塔を登る
果てしない階段
部屋を見つけては、彼女の痕跡を探した

ポストカードが届く前に、僕は彼女の連絡先やメールを消していたんだ
だから、連絡が取れなくなってしまったんだ

塔のてっぺんの部屋に彼女がいた
激しく怒りたかった

もう言わないよ「無理」って